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[右]
@るとし こりくにのくず 三十二たり さとくにのさ
とじ 九十六たり むれくにのとじ 二百八十八たり
あめのくしあかるたまの命のみこ あおくもの命
のみこ あかるたまくもまきの命を ふたこしまの
たけるとし こりくにのくず 三たり さとくにのさ
とじ 九たり むれくにのとじ 二十七たり
しまのしまゝゝに さとじと とじをおききて
あめのまつり くにのまつりを なさせたまイて や |
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[左]
れが くにちゝゝゝに あをひとくさを めで めくじに
なで いやことに さきわイくだせと のりたまイ を
のもゝゝゝに それがくにゝ はなちやりたまイりき
Aこゝに とよちがヤ可疑恐衍はらのうつど をのもゝゝゝに ひ
ひかりみちて あきのたりほ 八つかしなび あまのます
びと さわゝゝに まき やまのうま まきやまのうし さ
わこなし おほがイの たてるき すぐやにふとく
あをうなはらに さきわイ やまぬに さきわイ うつ |
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【注】 |
@前頁の続きで、たける、くず、さとじ、とじなどを任命して国々に派遣する。
Aそのおかげで、うつど(人民)の生活は豊かになったと続く。
この部分は宗像本十七綴十四章「人民の生計は豊かになる」に対応しているのであるが、
宗像本では十三章「人民の荷前を停止」という大友本にはない章が挿入されている。
豊になった人民が進んで「ぬのさき(貢物)」を船にのせて献上しょうとする。それを天津御子はやめさせるという記事である。
しかし大友本にはこの十三章はなく、十四章の中にも、このような話は見当たらない。 |