春藤大友本 八巻 十一頁 解読テキスト      画像へ

▼赤字は春藤による朱筆記入   ▼青字は黒筆記入(春藤)      ▼***は虫食い等(春藤)    ▼@AB…は筆者注位置    ▼宗像本リンク
[右]
@たろを ゆらともしの命と イウみなを くだしたまイ

Aこゝに あまつみこの命 きさきの命 たかつかむた
ちの命の めしませる あめのたくまのみやふねに 
かなやまゝとゐのみこと かむどりまつり くず さとじ
とじとも また八十の ふなこら ふなうたを もゆら
に うたイ 六つゝみうち 八ふゑふき 四つことはし
き 二つひとと ひき 二つすめどをひき 四つすずを
[左]
ならし 三つうちすずをならし 二つうけをな(?)み ぼ
らをふきて うたイかなで もゆらゝゝに ゆらがし
手ふなすみゆかして はやすイなどとに こぎたみ

Bこゝに あなとのくゝまげのくにべ かものくにべ

あまつみこ おほみやふねに めさして てひむがし
に いでましと きゝ(て お)ほふね(必脱文アリ) こゝに くぬのうつ
 
【注】 @前頁に続き、宗像本十八綴十二章「灯火を作る」の記事に対応。
A宗像本十八綴十三章「天津御子船出し、諸国の船人海上に迎える」の記事に対応。
B宗像本十八綴十六章「明津神、船積みの献上物を拒む」に対応、但し文章は大きくことなる。
宗像本では十三章と十六章の間に、
十四章「穴門と愛媛の海漁人の船争い」
十五章「すゐすゐの宣り声」の二つ章があるが、大友本にはぬけている。
また次頁には十六章、十七章対応の記事が続くが、十四、十五章と同様の記事は見当たらない。