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[右]
@たろを ゆらともしの命と イウみなを くだしたまイ
き
Aこゝに あまつみこの命 きさきの命 たかつかむた
ちの命の めしませる あめのたくまのみやふねに
かなやまゝとゐのみこと かむどりまつり くず さとじ
とじとも また八十の ふなこら ふなうたを もゆら
に うたイ 六つゝみうち 八ふゑふき 四つことはし
き 二つひとと ひき 二つすめどをひき 四つすずを |
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[左]
ならし 三つうちすずをならし 二つうけをな(?)み ぼ
らをふきて うたイかなで もゆらゝゝに ゆらがし
手ふなすみゆかして はやすイなどとに こぎたみ
き
Bこゝに あなとのくゝまげのくにべ かものくにべ
ゆ
あまつみこ おほみやふねに めさして てひむがし
に いでましと きゝ(て お)ほふね(必脱文アリ) こゝに くぬのうつ |
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【注】 |
@前頁に続き、宗像本十八綴十二章「灯火を作る」の記事に対応。
A宗像本十八綴十三章「天津御子船出し、諸国の船人海上に迎える」の記事に対応。
B宗像本十八綴十六章「明津神、船積みの献上物を拒む」に対応、但し文章は大きくことなる。
宗像本では十三章と十六章の間に、
十四章「穴門と愛媛の海漁人の船争い」、
十五章「すゐすゐの宣り声」の二つ章があるが、大友本にはぬけている。
また次頁には十六章、十七章対応の記事が続くが、十四、十五章と同様の記事は見当たらない。 |