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第22章  五瀬は吉備を経て浪速に至る
 またならべるにななそぢひとよのおとふのみこ わたつ
ひこいつせのみこと こハひつぎみこにしませば ななそぢ
ふたよのあまつみこのみことなり ふとたまとなみぬしのみこと 
ささつさゐはらのみこと あめかかすとよともりのみこと かかほけとり
ひこのみこと はやたまたまのをのみこと みほこかゐやまのみこと やま
つみかちくぼのみこと おおつちかさたけのみこと ことかつぬしわけの
みこと わけいかつちかみまたけのみこと おおいかつちふしまつのみこと ふつつら
ぬきのみこと これのかみたちのめさしふねハ しイさをのうづ
ひこのみことかとりて きびつねのたかしのみとにむか
つきはたしたまイき ここにくにのはせたきのかみ
 つたかひこのみこと つたかひめのみこと つたかかわのみなかみに
 たかこもくらのみヤをたて つきのはのまつりヤのしろさ
して はなあやめくさをさしてみあエまつる かれ 
きびつねのたける かやぬよさらでのみこと なめにくず
 さとじ すくりをめさしたまイて しかしか々にこり
づてまして またあきつね くさきねのたけるたちを
めしまさにとウに はせたきのかみまをしけらく 
しばしまたせたまエ それのたけるハあだとありてころ
さゑつとみなひといウ またとつよどまイきてまがす
 ともいイき かれ あがやからをやりて あからさ
まにことなハに とウ ここにみヤみこ いつせの
みこと のりたまイき こハいましこといやちこなり さに
あらば あれ そのとつよどとくにつどときしろイ
のあかしをきかまほし かれ いまゆいかにとウて 
たたちにきびつのことなりを たかつかみ おみのかみた
ちにことよさしたまイて はやたまたまのをのみこと み
ほこかゐやまのみこと わけいかつちかみまたけのみこと おおいかつちふしまつのみこ
と これのよはしらかみをともみふねにめされき かれ しイ
さをのうづひこのみことみふねにほあげてひがしにわして くさ
きねのひなたとにいたりまさにときに おおなみいとはやかり
き かれ ことこをなみはやのくにといウ こゆそのかわ
をさかのぼりてかウちのくさかのしらかたのかわどにいたりたま
イき