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第5章  天津御子、譲位を決意
 ここにあまつみこのみこと みとしはるかにおわしたま
イ みみもみつかれたまウからに ひつぎのみこ
にあめのしたしろしめさしめにとウ おみのかみたち
ことあげたまイき また ひつぎのみこなめにたか
つかみたちをつどエてこととイたまイつらく あが
あめのしたをしらすひとつのつみあるを いましりたり
き そハうつしきあをひとくさの そのうまれいきのいや
さきをえしらず またそのこのめこむかかをしら
ず またそのみのまかりはふりをしら うちすぎ
ぬ こハあがあまつおおかみたちのおおみころもとるのつみ
とがにありなに とかにあがなわにとウ かれ たかつかみ
たちみこたエけらく こハあまつみこのみことのつみの
みならで やつやつ々がつみなりと これのつみとがハいま
うつしきあをひとくさにそれのほぎをたまエ と まをす
 ここにあまつみこのみことのりたまイつらく うつ
しきあをひとくさのヤなめごと みづこあれば ひハや
かひ よハななかよたしことなせ やかひみちば
ここのかひにあまつかみをまつり とうかひにくにつかみをまつ
り いそかひにはせだきかみをまつり みとせのうむか
ひにやももよろづのかみをまつり ななとせのうむかひにひと
ころむしのやももよろづのかみたちをおきまつり め
こむかのひにハ すがのやつみみのみこと やつみみひめのみことを
おきまつりて くにのいやごとをつくしまつりて め
をむすびなせ みとしおイてかくれにとなさば おお
なむぢのみこと すせりびめのみこと すくなむぢのみこと 
おおくめひめのみことをおぎまつりねぎまつりて み
たまあほしをのみまをせて かくらばあがけしかかむり
きせて たかつかみとあらくらをやくへにいわゐ みこしヤに
かきにれかまエて あをいつくがごとなしてはふれ 
かれ こをくにのくにくに々 しまのしましま々にことなしてよと
て あまつかみ くにつかみにくにのおおはらイにつかゑまつ
りて あがつものにしかすかをまつりき