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第１７章　　愛媛に行幸
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えひめくにやまいでとき
1　  また愛媛の国山に往ましき時ハはや
つきつきまどひよゐよもみそ
2　  れ月の月円か日の宵に四方を見退げたまイ
※
こよよみてるおおかみみことみかげうる
3　  て今夜ハ夜見照大神の命の御影いと麗
わおもてしるいやたゑやまほがつき
4　  しく面著くで弥妙に山の朗らに月の
くまのかれ
5　  隈なすかもと告りたまイき故これの
やまくまやまいウことこあかくわ
6　  山を久万山と言また此処ハ吾が隠ら場
※
とこかれとこみヤたヤかく
7　  処なり故これの所に宮建てて屋隠り
とこの
8　  所なさねと告りたまイき

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