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第１８章　　１５代天津御子崩御し、１６代彦が即位
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あまつひのみこみことみとしふたももふたそ
1　  ここに天津日之御子の命御齢二百二十
みつおおみよしひま
2　  ち三にならせたまイ大御代知ろしめす隙
ももみそまとせしうぶど
3　  ハ百三十ぢ余り歳知らしたまイて産戸
まさきみことみくさかむたからお
4　  眞幸の命に三種の神宝を帯わせまつりて
あめしたしみみえ
5　  天の下を知ろしめさしめたまイ御身ハ愛
ひめくまやまみヤみヤかくのちかむ
6　  媛の久万山の宮に宮隠りたまイて後に神
さおおみからくまやまいなだきはふ
7　  避りたまイき大御骸ハ久万山の頂に葬り
かれやまとういつよあまつひの
8　  まつる故これの山ハ十五代の天津日之
みこみことおおみたまかくわ
9　  御子の命の大御魂の隠ら場にぞありける
ひたかひこなぎさたけうがヤふきあエずとうむつ
10　  ここに日高日子波限建鵜葺草葺不合十六
よひこみことあめしたし
11　  代彦の命天の下を知ろしまさしたまイて
※
とうみつよみことみこさきたまひこみことさきたまひめみこ
12　  十三代の命の御子幸玉彦の命幸玉姫の命
とみこたまさくらひめみこときさきめ
13　  の御子玉桜姫の命を妃に召さしたまゐ
いくつゆざおりひこみこといもさだけひめみことみこいく
14　  活津揺織彦の命妹佐竹姫の命の御子活
つひめみことむかゐめめそばねめ
15　  津姫の命を向妻に召さしたまゐ側禰女
とうふたりめさかむたひめやそ
16　  十二人を召上げましこれの大伴の姫と八十
たりつぼねめめさこヤね
17　  人の局女を召上げたまイきここに児屋
みちこかみふとたまみちこかみおもイかねみちこかみ
18　  系子の上太玉系子の上思金系子の上こ
※
かみたかつかみたたひこみこみちこ
19　  れの上たちを高津上と称エ彦御子の系子
かみおおまこみちこかみむすびこみちこ
20　  の上大孫子の系子の上産巣日子の系子の
かみかみあきつかみたた
21　  上これの上たちを明津上と称エとかこ
※
みちこかみきよつかみたたみちこ
22　  の系子の上を清津上と称エとまこの系子の
※
かみならかみたたたけこみちこかみいづかみたた
23　  上を並上と称エ建子の系子の上を厳上と称
※
おのおのきたしひめこかみたた
24　  エ各も各もの夫人だちを姫訓りの上と称
おおみヤやからゐどひはつかまつよ
25　  エて大宮の家族人に日の毎仕奉りの任
※
もウかれしながながはらみことあめかかすま
26　  ぎ守らせと言故科長長原の命天懸真
ひこみことかぬやまうねびみことみづはくにまきみことは
27　  彦の命金山畝傍の命弥都波国覓の命波
にやすおおゑひこみことおおヤやもぢりみことつみはからたし
28　  邇夜須大兄彦の命大屋八捩の命積羽幹足
をみことなをびのちうがのをみことみとしおぬひ
29　  男の命直毘之道宇賀之男の命御歳小野日
みことおおつちとぬしみことかみこみ
30　  の命大土戸主の命これの上たち此を見
さだあまつひのみこみことうべ
31　  定めたまイ天津日之御子の命諾なゐまし
なかとみふきをみことうわはるくしたか
32　  たまイきここに中臣吹男の命表春櫛高
をみこといみべそねときひこみことおもイかねなかむらみこと
33　  男の命忌部曽根時彦の命思金中村の命
おもイかねたなしみことふとたましをいりみことしたはるちちぶみこ
34　  思金田無の命太玉汐入の命下春秩父の命
といみべたやすとじみことふとたままたしみことかみ
35　  忌部田安刀自の命太玉全の命これの上
あまつひのみこしろかみまあまつ
36　  たちを天津日之御子代の上に坐せば天津
のりとくにつのりとごとの
37　  祝詞国津祝詞言を告らしたまイきここに
そばねめみはらあみこみな
38　  側禰女の御腹に生れませる御子の御名ハ
うつしおおづみことつぎさわひめみこ
39　  顕大津の命次に沢姫の命
と
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