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第５章　　三韓国人
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とういつよあまつみこみことあめした
1　  ここに十五代の天津御子の命の天の下
しやとせあきつきさて
2　  知ろしめす八年とウ秋のはやれ月に狭手
よりくにみからくにまがどふねのうつど
3　  依の国に三韓国の禍人船に乗りて現人
※
ヤおかかれさてよりたけるかやまたちをくまみこ
4　  家を侵す故狭手依建香山太刀雄熊の命
とうつどともうやらあく
5　  現人と共に打ち逐イましきまた明る
としあきおおふねみうきいくさづだみたりのわた
6　  年の秋大船三隻に戦の将三人乗り渡り
※
きくぬちおかかれたけるうつどひ
7　  来て国内を侵す故建また現人を率
うはなあくとしなつ
8　  き打ち放つまたそれの明る年の夏の
つきおおふねやそうきまさわまが
9　  みなつの月に大船八十隻余り多なす禍ら
※
どくよろづほあきさてよりしまかこ
10　  ゐ人来萬帆上げ来て狭手依島を囲む
かれたけるかやまたちをくまみことおむどく
11　  故建香山太刀雄熊の命使主人たしの国
※
ずあきたまろとみふねのわおおみヤ
12　  主秋田麿を頓船に乗らせ走して大宮に
しかしかうた
13　  然々訴ウ

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