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第９章　　官軍、韓国の加那阿禮門に上陸
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いくさかぞのこよしぬ
1　  ここに軍師告りたまイつらく今夜の東
のめかならこぜふかれそ
2　  雲に必ずしもに東風吹かに故其より
ふなでよしぬのめ
3　  船出なさば良けにとウてそれの東雲ゆ
ほあこぜまほぶ
4　  帆上げなすに東風真帆らにい吹きて
よさよしばみからくにかなあれど
5　  それの夜の小夜時に三韓国の加那阿禮門に
※
はかれくぬがのぼいく
6　  泊たしたまイき故陸に上りまして幾
いさむらヤたこたかね
7　  つの陣邑の屋を建てて凝りなして高音
※※
ひきねはなどらうほらふはたた
8　  低音を放ち銅鑼打ち法螺吹き幡立て
よ
9　  寄せき

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