【第３綴】   ↓※をクリックで註釈白文へ          第３綴目次へ      検索へ      
第８章　　火食の法と土器製作
            前章へ（第7章　収穫とその用具の作製指導      次章へ（第9章　臼と杵を使って精穀の法）
かくつちみこといもほのやきはやめ
1　  ここに迦具土の命妹火之夜芸速女の
みことおおみかみみことみこともみこかみ
2　  命ハ大御神の命の御言以ちて御子の神
ほのかがぼこのをのみこといもほのかがぼこのめみこ
3　  火之燿鉾之男之命妹火之燿鉾之女の命
※
とふたはしらかみほだちまくにごとしま
4　  二柱神に火焚きの道を在させ国毎島
※
ことまひのはやたまのをみこといも
5　  毎蒔かせまた火之速玉之男の命妹
※
ひのはやたまのめみことあをひとくさくたな
6　  火之速玉之女の命に青人草の食らウべき種
つものやたさまし
7　  津物を焼き炊ける状を知らせたまイき
はにやすひこみことはにやすひめ
8　  ここに波邇夜須比古の命波邇夜須比売の
みことみこあめのほがらのをみことくにのほがら
9　  命ハ御子天之秀瓦之男の命国之秀瓦
※
のめみことおウたかやませひきやまを
10　  之女の命に仰せて高山の背低山の尾より
はにつちとまるきつちでちがや
11　  埴土を採らして丸木を槌手とし茅萱
※
くもではにまろほがら
12　  を蜘蛛手とし埴を円めて秀瓦としあ
※※
まかせひかぜさるこまちう
13　  ぬをくりに眞風日風に晒して轆轤を打
※
はにいさごもをがまめがま
14　  ちまた埴と砂とを以ちて男窯女窯を
たこまうほがらなかおに
15　  なり立て轆轤打てる秀瓦を中に押し入れ
※
やまくくきかこきをがま
16　  山の茎木を伐りて小切りなさし男窯
めがまうくいイかまみかまいくいく
17　  女窯に打ち焼べて飯釜実釜幾ら幾
いくやほにとからくひら
18　  ら幾らに焼き干して煮る利瓦食らイ平
※
かつくみいづひこみこといもみいづひ
19　  瓦を作らし水伊津比古の命妹水伊津比
※※
めみことおおつちそこつみづよおしもの
20　  売の命ハ大土の底津水を招びて食物を
みづもそそみづもあめおしわぬがゐみづ
21　  水以て啜り水以て天の押石の長井の水を
※※
とづで
22　  取り出たまイき

戻る            次へ（第9章　臼と杵を使って精穀の法）