春藤大友本 四巻 五十四頁 解読テキスト      画像へ

▼赤字は春藤による朱筆記入   ▼青字は黒筆記入(春藤)      ▼***は虫食い等(春藤)    ▼@AB…は筆者注位置    ▼宗像本リンク
[右]
@からいでまし しかゝゝ さつきハ おほみかみ さきのみあらかのすえにゆ
いでまして しかゝゝ なからいでまし しかゝゝに いでまして*****
********************************
まして********でまして しかゝゝ ふくみつきハ おほみかみ み
いらかのはじめに いでまして しかゝゝ なからいでまして しかゝゝ 
はやれつきハ おほみかみ むあらかのはじめに いでまして しかゝゝ *
なエづきハ ************あらかのはじめに いでまして しかゝゝ 
なからいでまし しかゝゝ すえにいでまして しかゝゝ なからいでまして
[左]
以下凡一葉闕 Aみあらかを************をひさきと*****
*****みとほります*****るのときとし いあらかをみとほり
ますまなかを ひむけのときとし むあらかを みとほりますまなかを ゆ
ふけのときとして すえゆたらにります よるハ つきまどかのいひのよ 
つくよみのかみ あめのあらかを いでまし おほみかみ みいでましのことな
 かれそをうけてなげでハみきつくよみのかみ あめのあらかを いでま
なかに をわすときを たそかれのとき****かを ゆふべのとき****
****かを みとほりますまなかを さ****のときとし よあらかを
みとほりますまなかを まよのときとし いあらか みとほりますまな
 
【注】 @前頁に続き、宗像本十綴十三章に対応して、さつき、*ふくみつき、はやれつき、*、なエつきと続く。
これらの月の名は、宗像本と異なっている。
A以下宗像本十綴十四章「昼夜を各三時に分かち、更に細時称を定む」に対応して、時の決め方を説明する。
時の名として、ひむけのとき、ゆっふけのときがあり、夜になると、たそかれのとき、ゆふべのとき、まよのときがある。
太陽である「おほみかみ」の運行で昼の時を定め、満月のときの月の運行で夜の時を定めているようである。
これは、不定時法だと思われる。宗像本では、一日を18シバとして、昼と夜の長さの違いに応じて、昼夜のシバ数を変えている。定時法のようである。

 
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