肥前
唐津
又 瓊浦
長崎
魯寇越国
ニ来ル |
[右]
@す かれ いくとしゝゝに みつぎくるを からみつぎ
といふ またのその みつぎを うけしみとを からつ
きのみとゝいふ たをむどのみつぎのたまを あげ
しところを たまうらという
Aこゝに こしのくに はぐイのくにゝ をるしのくに
と くりくのかわぶね 一うきに のりきて くぬがぢ
に あがりて あきのたりほいねを すくきて ふねに
とりいれ いくひかぬすみなす にイそのくにのう |
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つど いゑらく 一とひ 二たひ ぬすみなさば よそみ
まくに かくいくひか まがすと うつどたち みなに
ゝゝゝいかりて ものいイき しかすれども いやに
やまずにあり かれ うつどたち まかりて をるしの
さわどを やたらちに たゝき てにでに をるしどを
なくりのめしにき をるしど をそれ にげかエりき
をるしど かくすること 五とせに 五たびきて とし
ごとに ふねなべて ことしのあきハ ふね 二十まりき |
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【注】 |
@この部分は前頁に続き、宗像本二十二綴十四章に対応。
からしだ国からの貢物「からみつぎ」が唐津の由来となった。これは宗像本にもある。
A以下宗像本二十二綴十五章「オルシ人来寇」に対応。
以下の部分の記事も両本で大きく違っていて、とても両本に共通する原本があったとは考え難い。 |