春藤大友本 九巻 八十九頁 解読テキスト      画像へ

▼赤字は春藤による朱筆記入   ▼青字は黒筆記入(春藤)      ▼***は虫食い等(春藤)    ▼@AB…は筆者注位置    ▼宗像本リンク
 
肥前
 唐津
 
又 瓊浦
   長崎

 
魯寇越国
[右]
@す かれ いくとしゝゝに みつぎくるを からみつぎ
といふ またのその みつぎを うけしみとを からつ
きのみとゝいふ たをむどのみつぎのたまを あげ
しところを たまうらという
Aこゝに こしのくに はぐイのくにゝ をるしのくに
と くりくのかわぶね 一うきに のりきて くぬがぢ
に あがりて あきのたりほいねを すくきて ふねに
とりいれ いくひかぬすみなす にイそのくにのう
つど いゑらく 一とひ 二たひ ぬすみなさば よそみ
まくに かくいくひか まがすと うつどたち みなに
ゝゝゝいかりて ものいイき かすれども いやに
やまずにあり かれ うつどたち まかりて をるしの
さわどを やたらちに たゝき てでに をるしどを
なくりのめしにき をるしど をそれ にげかエりき
をるしど かくすること 五とせに 五たびきて とし
ごとに ふねなべて ことしあきハ ふね 二十まりき
 
【注】 @この部分は前頁に続き、宗像本二十二綴十四章に対応。
からしだ国からの貢物「からみつぎ」が唐津の由来となった。これは宗像本にもある。
A以下宗像本二十二綴十五章「オルシ人来寇」に対応。
以下の部分の記事も両本で大きく違っていて、とても両本に共通する原本があったとは考え難い。

 
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