「うえつふみ」には「宗像本」と「大友本」といわれる2系統の写本があります。
それぞれの写本の発見の状況については、 年表:うえつふみ をご覧ください。
本サイトの「解読 上紀 田中勝也」はその内の「宗像本」を解読したものです。
「うえつふみ」の成り立ちの謎を考えて見るとき、「宗像本」とあわせて「大友本」も読みたくなります。
しかし、「宗像本」と異なり「大友本」には、虫食いや写本の際の錯乱箇所が多いということもあってか、現在まで刊本化は行われていません。
ただ田中氏が研究用に書きまとめた「大友本」の解読原稿がありました。

このインッターネット版「大友本 うえつふみ」は、田中氏のその解読原稿を土台に作成しているページです。
解読原稿と一緒に田中氏から提供された大友本原文コピーから、再度、異体文字を逐字平かなに置き換えて、ベーステキストを作成、その上で田中氏の解読原稿を参考にして、漢字の当てはめを行うという作業です。
このほど全47綴りの内、虫食いの少ない第1、2、4,5、9、12、18、31、42、43綴りの作業が終わりましたので、一段落としてネット上にアップすることにいたしました。残りの部分についても、作業の進展に応じて順次追加してゆくことにしております。
                          平成22年9月24日 吉森 健

追記 平成28年6月13日
本サイトの【参考】>論文「春藤倚松大友本で見えてきた 偽書ウエツフミの作者」を執筆のため、「春藤倚松大友本」を読むことになりましたが、 この「春藤倚松大友本」十巻には、宗像本の二十七綴りまでしかありませんが、、春藤が朱字で所々内容のポイントを記していて、 宗像本である「解読 上紀」との比較ができやすいようになっています。また大友本原本のうち、宗像本の三十四綴りに対応する部分は解読して掲載しております。 「春藤倚松大友本」のご利用をお勧めして、大友本原本の残りの虫食い部分の作業は断念することにいたしました。

凡例

@校正には、昭和53年田中氏が大分県立図書館所に依頼して撮影した「大友本 上記」のマイクロフィルムのコピーを利用、不鮮明の部分は現在同図書館の地域情報室で公開されている複製本で確認しています。

A翻字作業は、異体文字(豊国文字)で書かれている文章を下の「置換え表」によって普通仮名に置換え、読みやすいように漢字を当てはめていったもので、神名などで記紀等他の文献には表われない「うえつふみ」特有の用語は田中氏がその意味を判断して漢字を当てたものです。

B「大友本」と「宗像本」の比較を容易にするため、綴り内の章立てを「解読 上紀(宗像本)」の章立てに対応させています。

C「大友本」には虫食いが多いのですが、虫食い部分は、
☆☆☆で表示しています。

Dまた、同じ文章を誤って重複して書き込み混乱した部分も多くみられますが、この部分は削除せず、
《※重複⇒…》の形で区分しています

Eまた、異体文字の誤用と考えられるものも多いのですが、それもそのままに、
〔※…〕の形で正しい置換え文字を記しています。

【うえつふみ異体文字置換え表】
※「あ行」の「お」と「わ行」の「を」が逆転している